個人病院の開業について
現在内科医として勤務していますが、かねてから地元に帰って個人病院を開業したいと考えています。
実際に個人病院を開業した経験者の方からもぜひアドバイスをいただきたいと思います。
特に開業費用はどのように捻出をしたのか、どのような場所に開業をしたのか、貴院の経営方針についても参考にさせてもらいたいです。
開業場所はよく考えましょう!
私自身は開業医ではありませんが、友人の医師が開業した時の失敗談をご紹介します。
小児科医の友人は、あるショッピングモールの一角に空きスペースがあるという話を聞き、病院を開業することにしました。
患者さんも多く来院していたそうで経営的には特に問題がなかったそうですが、結局は他の場所に移転をすることになりました。
ある程度医療設備を充実させたいと考えると手狭になってしまったことが大きな理由だったそうです。
最初はこれだけのスペースがあれば問題がないだろうと考えていたそうですが、ある程度余裕がある広さでなければ手狭に感じるそうなので、しっかり場所を考えておけば余計なお金がかからなかったのに…と後悔をしていました。
現在は子育て中の家庭が多い地域に戸建ての病院を構えており、新しい場所でも患者さんがたくさん来院しているそうです。
質問者さんも、どのような患者さんが来院することを想定して立地場所を考えた方が良いと思います。
融資を受けて開業しました
私も5年前に開業をしましたが、資金面でどうしても不足する部分があったので日本政策金融公庫の融資を受けて開業に至りました。
以前、病院の開業資金は日本政策金融公庫の融資対象ではないと聞いたことがあったので心配をしていましたが、きちんと融資対象になることを知って安心した記憶があります。
既に開業場所が決まっているなら、できるだけ早く事業計画などの書類を作成して融資の申込みをすることをおすすめします。
固定金利で借入できるメリットは大きいですが、返済についてはきちんと計画を立てることをおすすめします。
金額が高くて借入期間が長くなるほど利息も多く発生するので、できるだけ早めに返済できるように検討することも大切だと思います。
私も繰り上げ返済を行ないながら、早めに完済するようにしていますので参考までに。
ちなみに当院の経営方針は「患者さん本位」であることです。
地域に根ざした医療を提供することを目指しており、患者さん一人ひとりに合った医療サービスを提供することを心がけています。
身体に何らかの不調が現れてから来院されるような病院としてではなく、健康で過ごすために必要なアドバイスも積極的に行う病院になるように心がけています。